2023年新放送の30分枠深夜アニメを全部見ていたので、最終話のタイトルがアニメタイトルになっていたものをまとめました。
去年(2022年)のはコチラ
早速見ていきます。概ね放送順。
〈最終話のサブタイがアニメタイトルになっていた深夜アニメ一覧〉
- 老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます 最終話タイトル:「異世界で8万枚の金貨を貯めます」
- もういっぽん! 最終話タイトル:「もういっぽん!」
- 真・進化の実~知らないうちに勝ち組人生~ 最終話タイトル:「真・進化の実」
- この素晴らしい世界に爆焔を! 最終話タイトル:「この素晴らしい世界に爆焔を!」
- BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 最終話タイトル:「It’s my go!!!!!」
- うちの会社の小さい先輩の話 最終話タイトル:「うちの会社の小さい先輩の話」
- オーバーテイク! 最終話タイトル:「オーバーテイク」
- ビックリメン 最終話タイトル:「ビックリメン」
- ダークギャザリング 最終話タイトル:「闇に集う」
- 君のことが大大大大大好きな100人の彼女 最終話タイトル:「君のことが大大大大大好きな100人の彼女(あと94人)」
- 星屑テレパス 最終話タイトル:「星屑テレパス」
- Paradox Live THE ANIMATION 最終話タイトル:「Paradox Live」
2023年は計12本でした。
実は2022年も12本(2021年は18本)。
三年間続けたことで、なんとなく相場が分かってきましたね。
しかしながら、今年はアニメ本数が多かったので割合としては減っています。
2021年Q1~Q4の新放送30分深夜アニメの本数が167本、2022年は157本だったのだけど、今年はなんと200本でした。本気か……?
2023Q4に至っては58本です。東京MX圏だと、他局と合わせて土曜深夜だけで12本の30分アニメが新放送されていました。本気か……?
関東で深夜アニメを全部見るのに重要なことは、とにかく土夜に予定をいれないことだと思います。
話を戻すと、2023年最終話のサブタイがアニメタイトルになっていた深夜アニメの割合は、12本/200本=6%でした。前年と比べて1.6%の減少。
直観されるよりも少ないですね(ですよね?)。
なぜもっとあったかのように感じられるかというと、それはおそらく最終話以外にタイトルを持ってくるアニメが多かったから。
見ていきましょう。
〈第1話にアニメタイトルがきたもの〉
- 転生王女と天才令嬢の魔法革命 第1話タイトル:「王女と令嬢の魔法革命」
- 最強陰陽師の異世界転生記 第1話タイトル:「最強の陰陽師」
- 便利屋斎藤さん、異世界に行く 第1話タイトル:「便利屋、斎藤さん」
- 人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 第1話タイトル:「人間不信の冒険者たち」
- 勇者が死んだ! 第1話タイトル:「勇者が死んだ!?」
- 異世界召喚は二度目です 第1話タイトル:「異世界召喚は二度目です」
- デキる猫は今日も憂鬱 第1話タイトル:「デキる猫は今日も憂鬱」
- 好きな子がめがねを忘れた 第1話タイトル:「好きな子がめがねを忘れた」
第1話にタイトルが来るのもカッコいいね~。
下の方でまた見ていくのですが、第1話にタイトルを持ってくると、後半でそれを回収しがちです。
〈第1話と最終話以外でアニメタイトルが来たもの〉
- お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 第11話タイトル:「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた」
- ワールドダイスター 第9話タイトル:「ワールドダイスター」
- 魔法少女マジカルデストロイヤーズ 第11話:「MAGICAL DESTROYERS」
- 葬送のフリーレン 第8話タイトル:「葬送のフリーレン」
- 最果てのパラディン鉄錆の山の王 第10話タイトル:「鉄錆の山の王」
終盤で、「そう、それこそが……ワールドダイスター/MAGICAL DESTROYERS/葬送のフリーレン……(デェーン」とタイトルがくるのもカッコいいですね。
みなさんの人生も、10話前後のタイトルに自分の名前を付けてみるといいのではないでしょうか。
〈話数関係なくアニメタイトルから一捻りあったもの〉
- もういっぽん! 第1話タイトル:「いっぽん」
- 転生王女と天才令嬢の魔法革命 第12話タイトル:「彼女と彼女の魔法革命」
- 異世界召喚は二度目です 第9話タイトル:「異世界召喚は一度目です」
- EDENS ZERO 第36話タイトル:「EDENS ONE」
- 彼女が公爵邸に行った理由 最終話タイトル:「彼女が公爵邸に来た理由」
- デキる猫は今日も憂鬱 最終話タイトル:「デキる猫は明日も憂鬱」
- でこぼこ魔女の親子事情 最終話タイトル:「でこぼこ魔女の母娘事情」
- 経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。 最終話タイトル:「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、経験する話。」
それでは、ここまでのオシャレポイントをいくつか見てていきましょう。
・もういっぽん!
第1話タイトル:「いっぽん」
最終話タイトル:「もういっぽん!」
分かる。分かるなぁ。「もう」と「!」に間の11話でやってきたことすべてが詰まっていますね。分かるよ~。
・転生王女と天才令嬢の魔法革命
第1話タイトル:「王女と令嬢の魔法革命」
最終話タイトル:「彼女と彼女の魔法革命」
オシャレ!
「王女と令嬢」という公的な〈役割〉としての関係がとけて、「彼女と彼女」という個人の関係性にリフレームされていくんですね。美しいタイトル。
・異世界召喚は二度目です
第1話タイトル:「異世界召喚は二度目です」
第9話タイトル:「異世界召喚は一度目です」
過去回で絶対やりたいやつ。9話以外のタイトルは全部「~は二度目です」構文になっているのもいい。
話の内容とは関係ないのですが、第3話「イカを揚げるのは二度目です」の中終盤のカットとテンポがめちゃくちゃ良かったです。クレジットは「絵コンテ 髙野紺」となっていて、調べてもこの方の他の仕事が分からなかったのだけど、ちょっと気にしていきたいな。
・彼女が公爵邸に行った理由
最終話タイトル「彼女が公爵邸に来た理由」
全話「彼女が~た理由」構文がタイトルに使われているんですけど、最終話に「行った」ではなく「来た」が採用されていて、いいね~と思いました。どこに重心が置かれるかという話。
ちなみにWikipediaで調べたところよると、元々韓国での作品名は"行った"の部分が「가야 했던」、英語題では「ended up」が当てられているようです。こういうニュアンスの差を拾っていけると楽しいだろうな。
・デキる猫は今日も憂鬱
第1話タイトル:「デキる猫は今日も憂鬱」
最終話タイトル:「デキる猫は明日も憂鬱」
今日も明日もこの日々は続いていく、という祈りがいいですね。
こちらGoHandsのアニメなんですが、同時期にやっていた『好きな子がめがねを忘れた』も第一話が「好きな子がめがねを忘れた」でした。
それでよく考えてみると、2009年の『プリンセスラバー!』も最終話が「プリンセスラバー!」、『生徒会役員共!』(2010)の最終話は「生徒会役員共!乙!」、その後のアニメもタイトル芸があるので、社内にやっていきたい気持ちがあるのかもしれない。
第1話タイトル:「最強の陰陽師」
各話タイトル云々というより、画面への出し方の話になるんですが、毎週工夫があってそれがとても良かったです。いつタイトルが出てくるかだけで、こんなに気持ちよくなれることってそうないよ。この方式が流行るといいなと思います。
・でこぼこ魔女の親子事情
最終話タイトル:「でこぼこ魔女の母娘事情」
読みは「おやこ」のままで漢字が変わったパターン。こういうのも良い。
〈その他、題名とは全然関係ないけど文脈としてよかったもの〉
・AYAKA -あやか-
第1話タイトル:「お前ちょっと飛んでみろ」
第11話タイトル:「幸人、飛んでみろ!」
・七つの魔剣が支配する
最終話タイトル:「聖歌〈ラストソング〉」
かっこいい。
以上。